7.UECSへの参画

UECSについての各コンテンツを読まれて、UECSについてご理解いただけましたでしょうか。我々は、このUECS技術を施設植物生産の情報プラットホームとして位置づけ、育てていきたいと考えています。この技術の活用により、日本、あるいは世界の施設植物生産がよりよい発展を遂げ、生産者、消費者、関連産業の業者、流通業者、販売業者すべてが利益を享受できるようにすることが目標です。

これまでの日本の施設園芸産業は、誰かがちょっと良いことをやると、それを少し変えて、互換性のない同じようなものをぶつけてきて、小さなパイの取り合いになることの繰り返しでした。そして、共倒れになり、その製品やサービスは滅び、また、何か新しいものを始めようとします。継続性が無く、積み重ねや改良による技術進歩のない売り逃げのようなことを繰り返していると、やがてコンシューマーからも見捨てられてしまうでしょう。何でもありのフロンティア時代は終焉を迎えつつあります。また、そんなことで体力を消耗している余裕はないと思います。まずはオールジャパンで、ここだけは変わらないオープンなプラットホームという共通の土俵の上で、互いに切磋琢磨しあって技術や経験を蓄積・共有し、新しいサービスや異業種との連携を通じて、より大きな需要と価値を創出しようではありませんか。そして、東アジアでの共通プラットホームを構築しようではありませんか。

施設設備の低コスト化、大規模化は、グローバル化する現代において避けて通れない道です。また、持続的施設植物生産の達成も、資源浪費型農業の代表格というレッテルを貼られないために大切です。これらを達成するためには、園芸施設に対する物質、エネルギ、お金の出入りをきめ細かく管理し、無駄のない、効率的な生産に改善する活動が重要です。このために情報化は、今後欠かせない手段になると確信します。今生産している作物の1kg当たりの生産コストが何円で、投入エネルギが何Jで、水使用が何kgかを知らないで、工場的な生産の達成といえるでしょうか。

UECS研究会は、UECS情報プラットホームの普及と改善を推進するための団体です。この考えにご賛同いただけます皆様は、ぜひ、UECS研究会の活動を通じてUECSへの参画をお願い申し上げます。


中日韓の施設園芸と環境制御の合同シンポジウムにて

2010.11.17 UECS研究会会長 星 岳彦




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